受講生からTAまで関わったenPiT思い出話

enPiT Advent Calendar 2020 15日目のエントリになります.

Advent Calendarの直前のエントリはこちら enPiTがきっかけでTDDyyχは生まれたのだという話 - 23 is 9th prime

yudmoです.2015年に筑波大学で行われたenPiTの受講生です. 大学院生のころに受講生,メンターとして,社会人になってからはTAとして関わらせてもらった enPiT が今年で最終年ということで, 個人的な振り返りも兼ねて思い出を書いてみたいと思います.bizapp系だけの話です.enPiTのTシャツを着ながらこのブログを書いています. だらだらと長くなっちゃいましたが,enPiTと関わって楽しかったよーっていう話です.

受講生のとき

まだ2週間の合宿をやっている時の受講生でした.enPiTを受講したきっかけは単に必修だったからですw
大学院の所属しているコース的に合宿中だけが開発期間でしたが,みんなでアプリケーション作れたのは楽しかったなーという感じ.ほかの大学から受講している学生が泊まっている宿で夜に開発作業をしたりして,頑張りでカバーしたのも含めて動くものができていくことを体験できて良かったです. その時にスクラムがうまく回っていたかもう思い出せないですが,エレベータピッチは悪くないなといまだに思っています.
GitHub - enpitut/tance: tanceチームのリポジトリ
サーバ側つくってandroid側つくってiOS側もつくって,チーム的には満足して発表会に臨んだところ,とあるおじさんに「(集まってご飯食べるコンセプトが)日本人の国民性を表した典型的なダメな例」とか言われたりしたのも今となっては絶対に忘れません笑い話.

メンターのとき

大学院の所属しているコース的(2回目)にメンターをする流れになっていたので流れに身を任せてメンターに. 他の方も書いていたけど(半年間メンターをやって思うこと。|t-Hidaka|note),復習になって受講生の時より真面目に話聞いたり,miholovesqさんとかkyon_mmさんとかと飲みに行ったりできたのはメンターをやることのメリットでしたw

前年のメンターが作っていたこともあって,僕らもメンター呼び出しシステムを作ったのですが,学生も教員も企業メンターもノリノリで使ってくれて,期間中に"ここがイケてない"とか言われたのを直したりして,多分きっと受講生より楽しく過ごしていた(時間も長かった)気がします."enPiTロス"とかいうワードが生まれるくらい. この時の話を proposal出したら? って言われて参加したのが RSGT2017 でこの時からコミュニティ活動が始まり,アジャイルスクラムをもうちょっと勉強してうまく開発できるようになりたいなーとなったのでした.

Regional Scrum Gathering Tokyo 2017 - 学生がチーム開発のメンタリングを改善したひと夏の話 | ConfEngine - Conference Platform

社会人になってから

2017年はenPiTの夏合宿には関わっていませんでしたが,enPiT WiT が主催していた Coderetreat for Girls - connpassに参加したことをきっかけにTDDワイワイ会が生まれて運営するようになりました.2018年からはワイワイ会を産技大で行うenPiT*1の夏合宿のコンテンツに組み込んでもらったことで連携している大学に出張ワイワイ会をさせてもらったり,TAとして夏合宿のお手伝いをさせてもらうようになりました(受講生の時のコードにはテストコードなかったけど).学生をサポートする立場を通じて,わかりやすく伝えるための工夫だったり,質問に回答するために考えを改めて整理したりと自分自身も学びを多く得られています.今年の夏合宿では事前にミニPBLの設計みたいなところを手伝わせてもらったりして,どうやったらいい合宿になるかみたいなところまで関われたのも面白かったです.

ふりかえってみると...

受講生からTAまでやっている中で年々enPiTにかける時間が長くなっているかもって思いました.なんというか噛めば噛むほど味がするのが enPiT って感じ.

ただの必修科目で受けただけなのにここまで関わることになるとも知らず,enPiTきっかけで始まったコミュニティ活動もRSGT2021では実行委員になったり,ありがたいなと思いながらも我ながら不思議な縁だなーって常々思います.

スクラムでの開発に対する意識とかTDDで開発することとか,enPiT で得られた学び,気付きや人とのつながりが僕にとっての "ふつう" になっているなと思います. 入社してからのチームはいわゆるscrumbutって言われてしまうような状態ですが,だからこそすごくギャップを感じることが多かったり,"ふつう" になるようにできることをちょっとずつ取り組んできました.

最後におこがましくいまの受講生の方に伝えるとすると,enPiTみたいなやり方でスクラムで開発したいなーと思ったら,すでにそのやり方を取り入れている組織を選んで入るのがいいんじゃないかなと思います.miholovesqさんのSFOのキーノート(https://logmi.jp/tech/articles/323462)を聞いて余計にそう考えるようになりましたが,そうじゃないところを変えていくのは大変だし(うまくやれる人ももちろんいるけれど),すでにやり方を取り入れている組織は選べるくらいたくさんあるとも思うし.僕自身もやっと「話通じないならいいでーす!」って言えたところだったので最後におじさんみたいなことを言ってしまいました.おわり.

つぎは,名前はよく聞くけど僕は一度もお会いしたことがない アナグラさん(https://twitter.com/AnaTofuZ)です.